日路庵 of 一般社団法人おんなたちの古民家

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File7. 日路庵(大内長野)

築150年の古民家を改装したジャパニーズレストラン
「日本文化」、「和」の魂が宿る“非日常空間”

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インタビュー対象者 プロフィール
窪田武司さん(51)・・・オーナー、趣味は魚釣り。

オープンしたのはいつですか?

2009年の11月28日です。もともと農機具の倉庫だった場所を改装しました。

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築年数を教えてください。

はっきりわからないのですが、近所のおばあちゃんに、「この家は、築150年は経ってるじゃろう」と聞きました。

建物の坪数はどのくらいですか?

1、2階あわせて、46.82坪です。

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改装費はどのくらいかかりましたか?

色々あって、話せば3日くらいかかります(笑)

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古民家にお店を開こうと思ったきっかけは何ですか?

本社は柳井なのですが、いろんなご縁があって山口に来て、ある人に「お店を出さないか」と勧められたのがきっかけです。もともと、日本の文化を残したいという気持ちが強く、家を建てる仕事の方でも、お客さんに「和」を取り入れるよう説得しています。それから、この場所の「水」を分析してもらったところ、とても飲食に適した美味しい水だったということも、大きなポイントでしたね。

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古民家でお店をして良かったところを教えてください

古民家という魂の入った建物の中で、お客さまに“非日常の空間”を味わってもらい、満足していただけるところです。ぜひ、外国の方にも来てほしいですね。「これが、日本の最高級のもの!」というのを、自信を持って提供したいと思います。それに、いずれは、古民家のお店をニューヨークのど真ん中に出してみたいです!

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ニューヨークのど真ん中!? すごいっ、ぜひ実現させてください♪
では、お客さまの反応はいかがですか?

とても喜んでいただいています。「和」をベースにした高級感のある空間は、お祝いごとなどにも喜ばれ、リピーターで使っていただいております。また、シェフが一つひとつ丁寧に、魂を込めて作った仕出しも好評です。

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古民家にお店を出して、考え方などで変わったことはありますか?

ありますね~。まず、「ありがとう」と言うことが多くなりました。日々の生活の中で、人間はストレスをためて生きていますが、古民家の中にいるとす~っと心が癒されます。日本人のDNAの中には、きっとこういう「和がかっこいい」、とか「癒される」と本能的に感じるものが、何かしら入っているんだと思います。どこかにご先祖さまがいて、古民家を見ているのは自分なんだけど、ちゃんとご先祖さまも一緒に見ている気がしますね。

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それから、この古民家という空間の魂が持つ、癒やしのパワーは何だろうと真剣に考えるようになりました。その影響もあり、建築の仕事の方では、和モダンを重視した家づくりを始め、3月には和の空間を生かした展示場を大島に出すことができました。

将来の夢を聞かせてください。

皆さんが心地よく、お互いが「ありがとう」と言い合えるものを作っていきたいですね。

今後、古民家でお店をしたいという人にアドバイスはありますか?

何か悩みがあれば、いつでも聞きますよ! 私の古民家の見方、根本的なことからちゃんと話してあげます。

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コメント

これぞまさに、“和の究極!”ともいえる、日路庵さんの世界。そこに一歩足を踏み入れると、古民家の持つ癒やしパワーで心がす~っと軽くなり、高級レストランにもかかわらず、ほっとできる居心地のいい空間が広がっています。そして、日路庵さんの特長は、古民家をうまくリノベーションされ、外観も内装も、現代の最先端ともいえるスタイリッシュなデザインで甦らせているということ。窪田さんが言われるように、こんなかっこいい古民家が、ニューヨークのマンハッタンのど真ん中に立っていたら、大人気の観光スポットになること間違いなしです! 個人的に昨年ニューヨークに行ったのですが、あの場所に・・この古民家が!と想像するだけで、ワクワクして興奮してしまいます(笑) 窪田さん、ぜひいつかこの夢、一緒にかなえたいですね♪ 
それに、もしおばあちゃんの言われたように、築150年ということになれば、なんと江戸時代に建てられたものということになります。古民家は、正しく手直しすることで、さらに50年100年と住み継いでいくことができます。長く住むことで生まれる温かみ、きずな・・・・古民家のすばらしい伝統と想いを、日路庵さんは改めて私たちに教えてくれました。ご先祖様の魂が宿るこの古民家で、シェフの魂が入った料理をいただいた時は、「日本人に生まれて良かった~!」と、心から思える瞬間です。窪田さん、お忙しい中取材に協力していただき、本当にありがとうございました。これからもぜひよろしくお願いします。Natsuko(2011・6・7)

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Dreaming Story
「この古民家気になる!」「この人に会ってみたい!」という人は、お気軽に「おんなたちの古民家」までご連絡ください。

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